シティー戦感想。分析。
皆さん、ソランケやクラインの対談も重なりさぞ、精神的にまいっている状態でしょう。
私も正直なところ今回は普通に勝てるんじゃないかと思っていました。
直近の試合でも、しっかりといい内容で点数も決して少なくないリバプールに対して、まさかの2連敗という想像できないような結果を残したシティ。
サッカーはそんなに甘くなかったですね。内容も結果も散々でした。
まず、シティは狙い所が絶妙でしたね。
我々からすると一番ハラハラするところを終始狙われていた感じです。
皆さんご存知の世界ナンバー1CBのロブレンです。とても熱く自信家な彼は1か100かのプレーをすることが多く、ニューキャッスル戦のような億千金のゴラッソを決めたり、相手のチャンスに対し、スーパープレイで止めたりする事もあれば、見事なポカで相手に得点をあげちゃうようなこともしばしば。
良くも悪くも、話題の中心にあがってしまう、人気な選手。とでも言っておきます。
リバプールは両サイドバックが非常に高い位置をとるのがおなじみです。そうすると自然によく脇と例えられるサイドバックがあがった時にできるスペースが広くなります。今回シティの左ウイングにあたるのはサネ。彼は非常にスピードがあり、シンプルな上体フェイントを使うことが9割以上ですが簡単に抜いていく事ができる非常に厄介な選手。左利きなので縦にドリブルしクロスというパターンも確かに多いですが、シルバや前線の選手とのシンプルなパス交換でカットインしたり、エリア内に侵入してマイナスのクロスをあげたりといった、左利き左ウィングの最終形態と言っても過言ではないと思います。
今回のシティはリトリートする場面が多くTAAがあがったときにできるスペースをカウンターで狙っているなという場面が多々みられました。
その際にまず第一DFとなるのがロブレンになり。基本的には遅らせTAAの下がりを待ち、挟み込むというのが定石ではありますが、何しろ縦にも斜めにも行くことができるスピードタイプのドリブラーはロブレンと非常に相性が悪く、ダイクもカバーするためにスライドする必要があります。そうすると何が起こるかというと、最初に述べたように両サイドバックは高い位置にいるので、相手のサネと逆サイドのスターリングやシウバなんかが一枚余っている状態になってしまいます。
リバプールはこの両サイドバックがあがってできたスペースをセンターバックと中盤でまず守る必要がありますが、運動量の多いシウバや立ち位置抜群のアグエロなんかがうまくそれを崩していました。
ダイクとロボの左サイドバックに比べて明らかなウィークポイントである右サイドの守備。ゴメスやマティプの怪我に加えて、クラインのローン移籍など不安要素が増えるばかり。ファビーニョのサイドバック起用などクロップ監督は考えているのでしょうか。冬の移籍関連情報ますますたのしみになってきました。